変形性膝関節症とは?O脚との関係を理学療法士が解説

変形性膝関節症について

みなさん、こんにちは☀️ 太脚彼氏と申します。

私は理学療法士として日々病院で多くの方のリハビリを行っています。

患者さんの中には膝の痛みを訴えておられる方は多く、変形性膝関節症と診断されている方がその大半を占めています。

今回は変形性膝関節症とは?O脚との関係などをわかりやすく解説します。

変形性膝関節症って何?

では、変形性膝関節症とはいったい何でしょうか?

変形性膝関節症とは、膝の関節軟骨や骨がすり減り変性する事と、それらが再生する際に正常に再生されず変形してしまうことです。

簡単に説明すると、何らかの理由で関節の軟骨が傷んでしまったところが、修復しようとして異常な形に修復します。これが繰り返し起こると徐々に変形してしまいます。

さらに関節内にある滑膜という組織が炎症を起こして増殖してしまいます。よく「関節に水が溜まった」というが、多くはこの滑膜炎によるものです。

滑膜炎などの関節炎になると痛みを感じます。また痛みを感じない場合でも痛みを感じやすい状態になっています。

女性に多いのが特徴で年齢が60歳台で約半数、80歳代以上で8割以上が発症しています。

日本では2500万人以上を推定されています。変形し痛みを感じると整形外科に受診され変形性膝関節症の診断が下ります。

そのため整形外科に行かずに診断が下りていない人は自分が変形性膝関節症になっていることに気づかないことも多いです

変形性膝関節症はどのような人に起こりやすいの?

変形性膝関節症を発症する原因は?

  • 中高年(30歳以上)
  • BMIが高値(肥満)
  • 過度に膝関節を使いすぎている
  • これまでに外傷を負ったことがある
  • 女性
  • O脚

歳をとるにつれて、変形性膝関節症は発症しやすいですが、特に活動的な肥満の人に外傷歴や強度のスポーツ歴があると、より進行しやすいです。

また女性であることと、家族などの遺伝的背景も関係しています。

さらに元々O脚の方は変形性膝関節症になりやすい傾向にあります。

O脚は変形性膝関節症になりやすい

O脚の方は変形性膝関節症になりやすいです。それは人間の歩き方に由来しています。

人は足を踏み出す際に、足の内側から外側に体重が移動するように歩いています。

膝の内側には70%外側には30%の負荷がかかります

元々O脚の人はさらに強い負荷が膝の内側にかかることになります。同時に膝の外側の靭帯は引っ張られ、内側は緩みが出るとO脚はさらに強くなります。

O脚が強くなると膝の内側にかかる負荷が強くなるので、O脚であることは変形性膝関節症になりやすい悪循環になっています。

変形性膝関節にはどんな症状があるの?

一般的には、中高年から徐々に始まって、初期には痛みやこわばり感などが出現します。さらに進行すると

  • 痛み
  • 腫脹(腫れる
  • 変形
  • 運動制限(異常歩行)

痛みを中心にさまざまな症状が出現します。痛みが強くなると動くのがしんどくなるため活動量が減り、徐々に歩けなくなります。

一度変形してしまうと基本的には良くならないですが、関節周囲の筋肉や柔軟性、歩き方を治せば歩くことは可能です。

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